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資格試験対策の心構え

私は小・中学生の英検対策やTOEIC対策も行っています。

資格対策では、学習者がどれくらい自己学習に時間が割けるかが結果を大きく左右します。学習についてのアドバイスもさせていただきますが、資格試験対策は、本人の学習への取り組みが合格・不合格を大きく左右します。

ここまで、どの生徒様も順調に結果を出していることを考えると、私は生徒様に本当に恵まれているな、と感じます。

さて、これまでの資格指導の対策から得た教訓や経験を経て、資格試験対策に関する心構えをまとめてみました。

レッスンを受講する・しない、一緒に頑張る先生がいる・いないに関わらず、ぜひ、今後のご自身の学習にお役立ていただければと思います。

1. 小さな成功体験を大切に!

資格試験の目標は、合格や目標点への到達ですよね。ですが、それはある程度の時間と労力を割いて、コツコツ英語学習に取り組んだ結果がもたらす一瞬の結果です。

「合格した!」「TOEIC 〇〇点達成した!」という、未来のある1点でしかもたらされない達成感や幸福感のためだけに、毎日の努力を積み重ねるというのは大変です。

 

私たちが生きているのは、今、この瞬間です。

今、この瞬間に、

  • 「今日は休みたい」
  • 「テレビ見たい」
  • 「子どもと時間を過ごしたい」
  • 「友人と飲みに行きたい」

という欲求を乗り越えて、「英語学習をする」という選択を、毎回しなければならないのです。

 

モチベーションを保つのが大変な理由、ご納得いただけますよね。

 

さらに、学習を始めたばかりの頃は、意を決して学習に取り組んだとしても、

  • ・不正解の問題
  • ・知らない単語
  • ・意味の分からない文章

などが多く、学習の内容自体からは「成功体験」を得られないことも多いです。

 

せっかく学習に取り組んだのに、やった問題全てが不正解で、自分の実力にがっかりするだけで終わってしまった・・・

という経験がある方もいらっしゃるかもしれません。

 

だからこそ、まずは「学習に取り組めた!」という自分の行動を全力で肯定し、褒めてください。

そして、その「学習に取り組んだ!」という事実を作るためには、自分が習慣的に取り組める最低限の学習からスタートすることが大切です!

  • 1日1分の学習でも
  • テキストを開いて机に座るだけでも

それが出来たら花丸、「良く出来ました!」です!

 

毎日この「小さな成功体験」を積むことで、学習に取り組むこと自体が楽しくなります。
そうすると、不思議と学習に取り組むことが苦ではなくなっていきます。

そして、「もっと出来るようになりたい!もっと上達したい」という上達欲求が湧いてきます。

そうなると、自然と学習時間が増えていきます。

 

今年の5月からTOEIC対策を頑張っているKさんは、最初は1日30分の学習からスタートしました。しかし、毎日続けるうちに「もっと上達するためには、もっと学習時間が必要だ」とご自身で気が付き、今では1日45分、週末は1時間45分づつ学習されています。

また、学習の効率も「朝の方が捗るし、絶対に学習する時間を確保できる」と、英語を学習するためには、どのようなライフスタイルにするべきか、まで考えて行動されるようになりました。

ご自身でも、今は英語学習が自分の生活の一部になっている、と仰っています。

 

毎日続ける習慣化に関しては、以前こちらに記事をまとめました。
ぜひ、こちらも参考にしてください。

「毎日コツコツ」を制覇!

「毎日コツコツ続ける」「地道に努力!」「継続は力なり」。分かっちゃいるけど、実行が難しい!そんな方がへ、習慣化のヒントについて書いてみました。

2. 結果ではなく、プログレスに目を向けて!

資格試験の対策では、問題を解いたり、単語を覚えたりすることが学習の大部分を占めることが多いと思います。すると、学習の成果は「正解か不正解か」と二極化してしまいます。

その日の学習の結果を見て、正解の数だけを数えるような学習を続けていくと、一向に上がらない自分の正答率にイライラしたり、フラストレーションを覚えたり、意気消沈したり、後ろ向きな気持ちになってしまうこともあると思います。

 

でも、私はこう考えます。

  • 正解の問題     = よく知っている問題
  • 不正解の問題 = まだよく知らない問題

 

まだよく知らない問題というのは、あなたにとって一見さん。
初めて解く問題や、初めて見る単語。

そんな問題、出来なくて当たり前じゃないですか?
だって、「まだよく知らない」のですから。

 

そして、今の時点で「まだよく知らない」のであれば、これから「よく知っている問題」に変えていけばいいだけの話です。

こう考えると、なるべく早く自分が「まだよく知らない問題」を特定できることは、ありがたいことだと思えます。なぜなら、それらの問題を「知っている問題」に変えていく作業をすぐに始められるからです。

 

そうすると、2度目、3度目にやった時の結果は絶対に変わります。

 

自分が初めてやった問題や初めて受けたテストに対し、感情的な判断をしないことです。むしろ、初めての問題に挑戦した自分を褒めてください。

 

予想より不正解が多ければ
「まあ、初めてやったんだから、仕方ない。初めてなんだから、出来ないのは当たり前。初めてやるテストに挑戦出来た自分、えらい!」と思いましょう。

 

もちろん、予想より正解数が多ければ、
「日々の学習がちゃんと成果につながっているんだ!この調子で行こう!」と胸を張ってくださいね。

 

そして、問題を解いた時点1点での結果ではなく

  • ・次回同じ問題を解いた時に、ちゃんと出来るようになっているか
  • ・次回同じ問題を解いた時に、正答率がちゃんと増えているか

ここに目を向けましょう。

 

ちゃんと自分が「前進んでいるのか」を検証するのです。

 

さて、この「プログレスに目を向ける」という視点は、親がお子様の学習を見ている時には、特に大事な視点です。

もちろん、親が自分の子どもの学習を見るというのは、関係の近さから難しいものがあります。ただでさえ、親の言葉は子どもには届きにくいものです。

ただ、子どもが取り組んだ問題の、その時の「結果」にネガティブな判断をしないことです。結果があまり良くないことは、子ども本人が1番よく知っています。1番悔しい思いをしているのも、子ども本人なのです。

そこに、親からも色々言われてしまうと、子どもは学習に対する自信や意欲を失くしてしまいます。

「残念な結果だったね。でも、このテスト、初めて受けたんでしょう?初めての問題なんて、出来ない問題がたくさんあって当たり前だよ!でも、次に同じような問題が出た時に、同じ間違いをしないように、一緒に復習しようか?」

というような声かけは、お子さまを安心させ、再び学習に対して意欲を持ってくれるきっかけになってくれるかもしれません。

 

そして、

  • 以前間違っていた問題をちゃんと出来るようになっていたら、
  • 以前知らなかった単語の意味を覚えていたら、
  • 以前読めなかった単語を読めていたら

出来なかったことが出来るようになった、プログレスしたことを全力で褒めてあげてください。

 

「初めて」に対する考え方についても、以前ブログにまとめました。ご興味のある方が、ご参考ください。

「初めて」って最低!

4月・・・日本では新年度の始まりです。私にとって、今年度の始まりは大きな「初めて!」への挑戦でした。

3. 単語を覚える際は、コンテクスト(文脈・背景)も一緒に!

資格試験対策についてまわる学習は、単語を覚える作業です。効率よく、速く正答率を上げていくには、知らない単語を覚えていく作業は必要不可欠ですね。

ただ、単語の覚え方を効率化しようとして、単語1語を日本語訳と照らし合わせて「1日10個!」と覚えていくようなやり方は要注意です。

この詰め込み式の覚え方は、1日に覚えられる量が多いので一見効率が良く思えそうですよね。でも現実問題は、半永久的に思い出す作業をしないと、忘れるのも早いです。

結果・・・労力が必要な割には、忘れる確率も高く、効率が悪い学習方法だと私は思います。

また、この方法では、単語を覚える目的が資格試験までしか見据えられていなく、長期的なリターンがない学習方法だと言えます。

 

そもそも、「なぜ単語を覚えるのか」。これを忘れてしまってはいけません。

 

単語を覚えるのは、あなたが言いたいこと・伝えたいことを、自然な英語でスムーズに表現するためです。

資格試験の対策の場合でも、本当の最終的なゴールは英検の合格でも、TOEIC〇〇達成でもないのです。

  • ・TOEIC 800点は取れてないけど、英語で仕事をするのに困らない
  • ・TOEIC 800点は取れたけど、仕事では自信がなくて英語を使えない

本当に求めているのは、どちらでしょうか?

 

どんな人であっても、最終的に単語を覚える目的は「その単語を自分が使えるようにすること」。

 

そのためには、単語の意味だけではなく「使われ方」も意識して覚えましょう!
1日に覚えられる単語の量が2、3個であっても、「自分が使えるように」覚えた単語は簡単には忘れません。

これを長期的に続ければ、試験対策になるだけでなく、あなたの英語力向上に確実に貢献するであろうことは、ご想像いただけますね。

 

では、実際にどうすれば良いのか?
下記の学習方法はほんの1例です。参考にしてみてください。


覚える単語のピックアップ

単語は、単語帳を使ってランダムに覚えていくのではなく、リスニングや長文問題に出ていきて、分からないものをピックアップする形で覚える

→すでに、単語が使われている文脈や背景が問題に書かれているので、使われ方が分かり、覚えやすいです。

 

意味を調べる・使い方を学ぶ

意味だけを調べてもピンと来ない場合は、いくつかの例文も一緒に確認して、単語の使われ方やニュアンスもしっかり理解する

 

自分で使うことで覚える!

最終的には、自分でその単語を使う文章を作ることで覚えるのはとても効果的です。この方法は、単語を覚えるだけではなく、自分が伝えたいことを英語にするトレーニングがたくさん詰めると言う点でも、最終的にはあなたの英語力向上とても役に立つトレーニングです!

 

単語の覚え方に関しては、以前こちらに記事をまとめましたのでご参考ください!

単語との絆を深める

単語を暗記してもすぐに忘れてしまう・・・そんな悩みを解消出来る、驚きの勉強方法とは!?

いかがでしたか?

この記事は、11年間英語のティーチングと真摯に向き合って、様々な生徒様とのレッスンを通じて私が得た学びをまとめたものです。

これからも経験を積み続けることによって、考え方が変わる部分が出てくることと思います。ですが、今日も英語学習に励むあなたのお役に立てれば嬉しいです!

バイリングア・英会話クラブについて

 今月より、Bylingua Conversation Club(バイリングア・英会話クラブ)を発足します!

Bylingua Conversation Clubとは!
決められたテーマに沿って、クラブ参加者と英語で会話を行う「英会話練習クラブ」です。

開催日時: 毎週第3回水曜日 20:30〜21:30
*次回の開催日時とテーマは、お申し込みページからご確認ください。

開催場所:Zoom

費用:無料

参加資格:

・60分間くらいは、英語のみで会話のやり取りが出来るくらいの英語力をお持ちの方
・バイリングアのニュースレターの無料購読をお申し込みの方(まだの方のみ)

 

こんな方におすすめ!
・日常生活の中で、英語で話す機会がない!足りない!
・色々な人と、英語でコミュニケーションを取ることを楽しみたい
・英語で話すことを練習する場が欲しい
・以前は留学や海外生活をしていて英語を使っていたが、今では英語を使う機会がなくなってしまった

 

最後に・・・
この英会話クラブは、毎月参加することが義務であったり、バイリングアでレッスンを受けていなければならない、などの縛りもありません。 「英語を話す機会が欲しい!」「英語を話す練習がしたい!」との思いで参加してくださる方々と、50分くらいの間英語のみで会話出来るくらいの英語力さえあれば、どなたでも参加できます。

例えば、ご友人や知人の方をお誘いして、一緒に参加!というのもOKです!

ぜひ、参加してみたい!という方、開催日時が気になる方は、下記の申し込みボタンをクリックしてくださいね!

たくさんの方の参加をお待ちしております!

9月 15, 2022