写真:Photo by Lukas Blazek on Unsplash
以前、「日本語の助詞“で”から学ぶ英語」という記事を書きました。
たくさんの方が、そのトピックについてのクイズに挑戦してくださり、良いフィードバックをたくさんいただきましたので、久しぶりに同じようなブログを書こうと思います。
日本語「で」から学ぶ英語
「日本語の助詞から学ぶ英語シリーズ」第一回目です! 初回の今回は日本語の助詞「で」を詳しく見てみましょう。
今回は、日本語から英訳するという観点ではなく、英語の文章によく出てくる前置詞を取り上げてみたいと思います。
特に、今日は、一番大事な3つである「in, at, on」を詳しく紹介します!
この3つは、様々な場面でどれを使ったら良いのか迷う方がたくさんいらっしゃいます。例えば、下の例を見てみましょう。
♯1: I’ll be there in 5 minutes.
5分後にそこに行きますね!
→悩み:どうしてafterじゃなくてinを使うの!?
♯2: He’s waiting at the restaurant.
彼は、そのレストランで待っています。
→悩み:どうしてinじゃなくてatを使うの!?
♯3: We’re meeting at 10:00.
私たちは、10時に会います。
→悩み:これ、いつも忘れちゃう!on 10:00、in 10:00ともたまに言ってしまう!
♯4: He’s on the train.
彼は電車に乗っています。
He’s in a taxi.
彼はタクシーに乗っています。
→悩み:ちょっと待って!電車はon、タクシーはin?なんで?
これらのお悩みの解決のため、今日は、「in, at, on」と言う前置詞に注目してお話ししていきますね。
では、早速始めましょう!
in, on, atは単語としてではなく、文法の1部だと考える!
1番最初に覚えて欲しいことは「in、at、on」は単語ではなく、日本語の「助詞」と同じように文法の一部だと考えてみてください。
そう考えると、少しわかりやすくなります。
inの意味は・・・、atの意味は・・・、onの意味は・・・と言う形で理解しようとすると、それでは説明しきれない例外が出てきて混乱してしまうのです。例文の♯4が良い例ですね。
それに引き換え、文法とはルールのことです。大元になっているルールを理解できれば、自分で応用出来るようになります。
と言うわけで、今回は「in、at、on」の意味から学習するのではなく、文法と言うカテゴリーからお話してみたいと思います。
in,on,atと時間
まず最初の文法カテゴリーは「時間」です。
「時間」だけに集中してみると、in,on,atをとてもシンプルに使い分けられるようになると思います。
最初はこの図を見てみましょう。これは時間の広さの図です。
図を見て分かるように、「in」は一番大きな時間のスパン、「at」は一番狭い時間のスパン(つまり、瞬間的な時間)に使います。
では、具体的に時間のスパンの大きさを見ていきましょう。
大きな時間のスパンの例
- ・年 → in 2006
- ・季節 → in (the) summer
- ・月 → in March
- ・日中 → in (the) morning.
*日より狭い時間のスパンだが、具体性のない期間なのでin を使います。
真ん中の時間のスパンの例
大きな時間のスパンよりも具体性があります。
- ・曜日 → on Monday
- ・日付 → on (the) 15th
1番狭いスパンの時間
瞬間的な時間のことです。
- ・時間 → at 10:30
時間のスパンが組み合わさった場合
ご紹介したルールを理解すれば、正しく使えるようになると思いますが、「今朝」とか「火曜日の朝」とか「木曜日の10時」のように、れぞれが組み合わさった場合は、どうなるでしょうか?
早速見ていきましょう!
♯1:「木曜日の10時」と言いたい時は!?
→それぞれ曜日と時間の前に、必要な前置詞を使いましょう!
See you on Thursday at 10:00.
木曜日の10時にお会いしましょう!
♯2:「火曜日の朝」と言いたい時は!?
→これは前の例と同じようにも言えますが、もう一つの方法があります。
1つ目
See you on Tuesday in the morning.
火曜日の朝にお会いしましょう!
2つ目
See you onTuesday morning.
火曜日の朝にお会いしましょう!
→朝(午前中)は、大きな時間のスパンと考えられていましたが、「火曜日の朝」とすることで、より具体的になります。この場合は、より具体性のある真ん中の時間のスパンに必要なonを付けます。
in,on,atを必要としない言葉
今日取り上げているin,on,atと言う前置詞を時間のスパンという観点から見てきましたが、これらの前置詞を必要としない場合もあります。
時間の前に、以下の5つの単語が入る時は、前置詞は必要なくなります。
- ・next(来…)
- ・last(先…/去…)
- ・this/that(今日の、今週の/あの日の)
- ・every(毎…)
つまり、下記の例のようになります。
- ・来週→next week
- ・先月→last month
- ・今朝→this morning
- ・毎週火曜日→every Tuesday
今回は、情報量が多かったですね。下記にクイズを用意してみましたので、理解を深めるためにぜひチャレンジしてみてください!
もし、何か不明なところやご質問がある場合は、どうぞコメントしてくださいね。
Good luck on your quiz!