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その単語、必要ないよ!

このブログでは、英語を話すために必要な

  • 新しい知識
  • 日本語からの変換術

など、「身に付けて欲しいこと」を書くことが多いです。

 

しかし、本日は逆で、「削ぎ落とす」ことをお伝えします。

 

文章を日本語から英語にするとき、1つ1つの単語を直訳しようとすると、不自然な英語になります。

今日は、日本語では日常的によく使われるているけれど、それをそのまま英訳すると不自然になってしまう6つの単語をご紹介します。

 

今日のポイントは「足す」ではなく「削る」
早速、見てみましょう!

1. "time"が不要な場合

「時間」という日本語を英訳するとしたら、もちろんtimeを選ぶのが最も自然ですね。

しかし、「短期・長期」という名詞、あるいは「短期的な・長期的な」という形容詞はどうでしょうか。
日本語では、単に「期」という言葉を時間の長さに付けていますね。

 

日本語は「期」という言葉を時間の長さに付けると「短期・長期」という名詞となり、そこから「短期的な・長期的な」という形容詞も作れますね。

 

これを自然に英語にして

短期  =  short time 
長期  =  long time    

ということができます。

 

この2つは、名詞として使うなら間違いではありません。

 

彼女は長期に渡る病気をしました
🟢 She was ill for a long time. 

 

しかし英語で、long timeを形容詞で使うと不自然になります。

 

このプロジェクトが終わったら、長期休みを取ります。
❌ Once this project is finished, I’m going to take a long-time vacation.

 

この日本語の文章で「長期」は形容詞の役割をしています。
「長期の休み」は「長期的な休み」と考えればわかりやすいですね。

そして、この場合はtimeという言葉が不要になります。
英語のlongには、もともと「時間の長さ」を表す表現だからです。

時間以外の「長い」もの(距離、幅など)もありますが、もちろんその文章の文脈によって「何が」長いのかは判断できるのです。

 

それは長い旅行でしたね。
That was a
long trip! (時間が長い)

 

その上着はすぎる。
That coat is too long.(丈が長い)

 

名詞を見れば、何が長いのかをすぐに判断できるので、「何が」に当たる言葉を入れる必要がなくなります。

 

従って、下の例文は下記のような英語にするのが一番自然です。

 

このプロジェクトが終わったら、長期休みを取ります。
🟢 Once this project is finished, I’m going to take a long vacation.

2. "size"が不要な場合

timeが不要になるのと同じ理由で、sizeも形容詞の役割をとっている文章で不要になります。

日本人がよく間違えてしまうのは、洋服を買う時に「〇サイズ」という表現が定着しているからだと思います。

 

私は大きいサイズのシャツを買いました。
🟢 I bought a
big shirt.

 

「大きい・大きな」はもうすでにサイズを表す形容詞なので、「サイズ」は英訳しなくても大丈夫です。

sizeという単語は、名詞として下記のように使います。
timeと違って 、名詞として使う場合は、形容詞のbig・smallのような言葉は不要です。

 

どのサイズがよろしいでしょうか。 
🟢 What
size would you like? 

 

大きいサイズがよろしいでしょうか。
🟢 Would you like the
big one? 
Would you like the big size?

3. "color"が不要な場合

まず、イギリス人の僕はいつもcolourと書きます。アメリカ英語でcolor、イギリス英語とはスペルが違います。発音は全く一緒ですが、これも、形容詞の場合は必要ない言葉になります。

 

この間違いはとてもわかりやすいです。

 

日本語の「色」はいつも「色」という言葉が付いていますね。

 

青色、ピンク色、黄色、茶色、など

 

ですから、英訳すると

 

blue colour, pink colour, yellow colour, brown colour, etc

 

になりますね。

 

しかし、すでに「blue = colour」という考え方のある英語圏では、「colour」という言葉は不要になります。

 

この青色ワンピースが大好き!
🟢 I really like this
blue dress.

 

形容詞としてcolourを付ける場合もありますが、その時はblue colourではなくblue-colouredという形容詞の形になります。

しかし、これは色を強調するための表現なので、使う状況は基本的に物を比べるときだけです。

 

例えば、同じワンピースに、青色と黄色の選択肢があれば、下のような文章が言えるようになります。

青色の方が好きです。
🟢 I prefer the
blue-coloured one.

 

又は、この文章をI prefer the blue one.と言っても問題ありません。
blue-colouredを使うと、もう少し色の違いを強調した表現になります。

4. "season"が不要な場合

これも簡単に説明できます。

多くの人がよく「サマーシーズン」というフレーズを言いますね。

すでにパターンが分かってきたと思うので、正解を当てられるかもしれませんが、もちろん「春・夏・秋・冬 = 季節」なので英語ではspring seasonではなく、ただのspringでOKです。

 

スプリングシーズンの洋服がデパートに並んでいます。
🟢 A lot of spring clothes are lined up at department stores.
A lot of spring season clothes are lined up at department stores.

 

ちなみに、Spring, Summer, Autumn/Fall, Winterという単語を使えば、すぐに「季節の話」だと理解してもらえますが、spring(春)アメリカ英語のfall秋)には別の意味もあります。

 

Spring = 泉、湧水、弾み、バネ
Fall      = 低下・墜落・転ぶ

 

しかし、これらの意味は文脈によって理解できますので問題がないはずです。

5. "person"が不要な場合

これは、「〇〇人」という時に気をつけたい単語です。

イギリス  = English person
イタリア  = Italian person / An Italian
フランス  = French person
アメリカ  = American person / An American

 

さて、上の例では2つのタイプが見られますね。

1つのタイプは「イギリス人・フランス人」のパターンで、この場合は国名が形容詞となり、person」が必要です。

しかし、もう1つのグループ「イタリア人・アメリカ人」は名詞のバージョンがあり、person」という言葉抜きでそのまま名詞として使えます。

 

実は「イギリス人」もBritishの省略でBritという単語があります。

 

また、女性、男性という時も間違ってpersonを付けてしまう例をよく聞きます。これは、日本語の「女性の方」といった表現からからきているのだと思います。

 

その女性の方はとても頭がいい。 
❌ That female person is very smart.

 

この場合は、「女性」は形容詞として使っていますので「female」が必要ですが、「の方」は英訳しなくても大丈夫です。

ですから、単純に「女性」という名詞を使って、下の正解の例を使いましょう。

 

その女性の方はとても頭がいい。 
🟢 That woman is very smart.

6. "document"が不要な場合

日本語では、様々な文書を「〇〇書」と言いますから、英語にするときに混乱してしまうのだと思います。

 

契約
❌ contract document

プレゼンテーション書類
❌ presentation document

見積
❌ estimate document

 

これらの熟語の「書」は、基本的にdocumentとして英訳したくなりますが、不要です。

英語圏の考えでは、「契約・見積など」はすでにドキュメントの種類なので、なくても大丈夫なのです。

 

契約書
🟢 contract 

プレゼンテーション書類
🟢 presentation 

見積書
🟢 estimate 

 

後ほど、見積書を送りいたします。
🟢 I’ll send you the estimate later.

7. "company"が不要な場合

最後のは一番簡単です。

日本語ではよく「株式会社・有限会社」などと、会社の種類を社名の前後に付けていますね。

ですから、英訳するとMicrosoft Companyのような英語にしてしまいがちです。

 

しかし、他の例と同じように「Microsoft = 会社」なので、会社の種類は不要になります。

だから、最も自然なのは、下の例のように表現することです。

 

私はマイクロソフトで働いています。
I work for Microsoft.

 

文脈によってその社名は会社のことが明らかになるので問題がありません。

今日紹介した7つの例は、間違ってしまったとしてももちろん通じますが、ネイティブのような自然な英語にするためには省いたほうが良いです。

 

もし、何かご質問、不明点、また追加したいコメントがありましたら、是非書いてくださいね。

 

Good luck!

バイリングア・英会話クラブについて

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開催日時: 毎週第3回水曜日 20:30〜21:30
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例えば、ご友人や知人の方をお誘いして、一緒に参加!というのもOKです!

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3月 25, 2023