英語はコミュニケーションのツールです。
話し慣れていない英語で、自分の言いたいことを流暢に表現するためには、継続的な学習と練習が不可欠です。
ですが、「話す」ことはコミュニケーションに必要な要素のたった半分にすぎません。
残りの半分は・・・?
そう、リスニング!「聴くこと」ですね。
今日は、英語でのコミュニケーションをより円滑にするためにすぐに実践できる、「聴き力」を上げる3つのポイントをお話します。
1.「聞いているよ」というサインを示す
英語が第二外国語である私たちにとって、英語を話している相手に対し「聞いているよ!理解しているよ!」というサインをしっかりと示してあげることはとても大切なことです。
もし話している相手にとっても英語が外国語である場合は、尚更これは大事なことです。
相手も、聞いている私たちと同じように「自分の英語は大丈夫か?ちゃんと通じているのか?」という不安を抱えながらコミュニケーションをしている可能性があるからです。
では、「聞いているよ」というサインとは、具体的にどんなものなのでしょうか?
a.アイコンタクト
話し手の目をしっかりと見ることは、「聴いているよ!サイン」の中でも最も簡単に出来ることの一つです。
ただし、日本の文化では「相手の目を直接的にじーっと見ることは失礼に当たる」という考え方もあると思います。特に、「女性が男性を立てる」「妻は夫より3歩下がって歩く」など、「女性は控えめであることが美徳」という古い考えで育ってきた世代は、相手の目をじーっと見ることに抵抗があるかもしれません。
私は、20代の時に料亭で着物を来て給仕をするアルバイトをしていたことがあります。その際、着物で美しく立ったり座ったりする動作や、丁寧なふすまの開け方などを教わりました。そして、先輩から、私がお客様の目を直接的に見過ぎていることで、注意を受けました。
ちょうどお客様の鼻あたりを見るようにすると、相手からは私が節目がちに、控え目に見えて、ちょうど良いのだと言われました。
それまで、アイコンタクトに関して他人から注意を受けたことのなかった私にとっては衝撃的な出来事でした。しかし、料亭で給仕をする場合、私の役割は、出来立てのお料理を素早く、美しくお出しし、お客様に気持ちの良い時間を過ごしていただくことでした。お客様と対等にコミュニケーションを取ることではありません。その目的を理解した私は、その注意に従いました。
しかし、国際的な場面で相手と対等にコミュニケーションを取る必要がある際は、全く別の話です。
相手の目をしっかりと見て話を聞くことは、「私もしっかり、この会話に参加しています」という意志を示すことになると、私は考えています。
b.うなずく・相槌を打つ
相手の話にしっかりとうなずいたり、相槌を打つことはとても大事なことです。
対面で話している時もとても大事ですが、最近多いZoomなどPCの画面上でのコミュニケーションでは、特にそうです。
こちらは相手の目を見ているつもりでも、PC越しですから相手に伝わっていない場合があります。こちらの「聞いているよ!サイン」は少し大袈裟でなければ相手にも伝わりません。「聞いているよ!サイン」は、相手に伝わっていなければ、全く意味がないのですよね。
こちらがちゃんと聞いていると理解しながら話している場合、話し手はどんどん話しやすくなります。気分がノってくるのです。
話し手は楽しい気分でどんどん話し、聞き手はそれを「うんうん!」と思いながら聞いている。
こうすると、そこに生まれるコミュニケーションはどちらにとっても気持ちの良いもので、楽しい時間になりますよね。
c.リアクションをする
リアクションは、聞き手として「あなたの話に、心が動いているよ!」ということを伝えるためのシグナルです。
ぜひ、下記の表現のように、自分の率直な感情を、言葉にして伝えてあげましょう。
That’s wonderful.
それは素晴らしいね!
Unbelievable!
信じられない!
That’s too bad.
それはひどいですね。
That must have been really tough.
それは辛かったでしょうね。
リアクションを取れるかどうかは、時と場合にもよるかもしれません。フォーマルなビジネス上の会話では、リアクションが適さない場合もあるでしょう。
ですが、大抵の場合、リアクションをしてもらって喜ばない話し手はいないと思います。
少しでも、個人のリアクションが許されているような雰囲気であれば、積極的にリアクションしてみましょう。話し手の表情がリラックスし、話にノってくるのが分かると思いますよ。
2.不明・不透明な部分は確認する
会話をしながら、100%理解出来ない部分は必ずありますよね。特に、英語で話していると、「自分が理解できていない」ことが恥ずかしくて、つい「全部分かったふり」をしてしまうこと、ありませんか?
私も何度も経験があります。
しかし、分からないことを「きちんと確認する」ことで示されるのは、「あなたの英語力が低い」ことではなく「あなたの正直さ」です。そして、話し手にあなたが「正直」であることが伝わると「信頼」が生まれます。
「正直さ」と「信頼」のもとに成り立つコミュニケーションほど、気持ちがよく清々しいものはない、と私は考えています。
もちろん、「ここが理解できませんでした。もう一度言ってください」と正直に話すことは、勇気がいることです。
ですが、その少しの勇気を出すことで、あなたと話し手の間に「信頼」が生まれとしたら?
その勇気は、ふるい出す価値のあるものだと考えが変わるのではないでしょうか?
3.出来るだけポジティブな感想やコメントを心がける
水が半分入っているグラスを見て、「半分も水が入っている」と考える人もいれば、「半分しか水が入っていない」と考える人もいるでしょう。
これは、どんな事象も考え方次第でネガティブにもポジティブにも捉えられる、と言う例で、英語では下記のような形でよく使われます。
I’m a glass-half-full person.
私って、ポジティブな人間なの。
How to deal with a glass-half-empty person.
悲観的な見方をする人との付き合い方
相手の話には、必ずポジティブな感想が見つかるはずですので、それをちゃんとと伝えてあげましょう。下記はポジティブな感想の例です。
That was great!
素晴らしかったです!
What you said really inspired me!
あなたが言ったことに励まされました!
What you said really resonated with me.
あなたの言ったことに、とても共感しました。
I learned a lot from you!
あなたから多くのことを学びました!
また、もしも反対の意見や、提案がある場合は、ポジティブなコメントの後に付け足す形で伝えるのがスマートなやり方です。
I really enjoyed your talk, but would it be ok for me to express my opinion about 〜?
あなたの話、とても面白かったです。ただ〜については、私の家eachんを述べてもよろしいですか?
I totally understand where you are coming from, but I did not agree with your point.
あなたがなぜそう思うのか、とてもよく理解出来ます。ただ、私はあなたの意見には反対です。
いかがでしょうか?
次回、英語でコミュニケーションをする機会があれば、ぜひ、上記の点を意識してみてくださいね。
ちなみに、バイリングアの英会話クラブは、これを実行してみる絶好の機会です!特に、常連で参加されてる方は、スピーキング力だけではなく、リスニング力も鍛える意識でご参加ください!
また、初参加もいつでも大歓迎ですよ^^
バイリングア・英会話クラブについて
今月より、Bylingua Conversation Club(バイリングア・英会話クラブ)を発足します!
Bylingua Conversation Clubとは!
決められたテーマに沿って、クラブ参加者と英語で会話を行う「英会話練習クラブ」です。
開催日時: 毎週第3回水曜日 20:30〜21:30
*次回の開催日時とテーマは、お申し込みページからご確認ください。
開催場所:Zoom
費用:無料
参加資格:
・60分間くらいは、英語のみで会話のやり取りが出来るくらいの英語力をお持ちの方
・バイリングアのニュースレターの無料購読をお申し込みの方(まだの方のみ)
こんな方におすすめ!
・日常生活の中で、英語で話す機会がない!足りない!
・色々な人と、英語でコミュニケーションを取ることを楽しみたい
・英語で話すことを練習する場が欲しい
・以前は留学や海外生活をしていて英語を使っていたが、今では英語を使う機会がなくなってしまった
最後に・・・
この英会話クラブは、毎月参加することが義務であったり、バイリングアでレッスンを受けていなければならない、などの縛りもありません。 「英語を話す機会が欲しい!」「英語を話す練習がしたい!」との思いで参加してくださる方々と、50分くらいの間英語のみで会話出来るくらいの英語力さえあれば、どなたでも参加できます。
例えば、ご友人や知人の方をお誘いして、一緒に参加!というのもOKです!
ぜひ、参加してみたい!という方、開催日時が気になる方は、下記の申し込みボタンをクリックしてくださいね!
たくさんの方の参加をお待ちしております!