「先週は英語をよくしゃべれたけど、今日は違う。なぜかわからないけど、今日は英語がうまく出てこない。どうしてこんなに英語力が安定しないんだろう。やっぱりまだまだなんだな。」
こんな風に思ったこと、ありませんか?
英語がスムーズに出てきて「やっと上達したかも!」と思える日もあれば、簡単なミスをたくさんして、言いたい言葉もすぐに出てこなくて、英語のレベルが急に下がったような気がする日もある・・・
そして、「やっぱりまだまだなんだ・・・」とガッカリしてしまう・・・
こんなこと、ありますよね!
Don’t worry! I have good news!!
これは、あなたの英語のレベルのせいではありません!
実は、「頭の中の情報処理の過程の問題」なんです。
詳しく説明しようとすると説明が複雑になってしまうので、一つの単語でまとめると
「集中力の問題」。
「いやいや、ちゃんと集中していますよ。集中しているのに出来ないのだから、もっと勉強したほうがいいってことですよね?」
という声が聞こえてきそうですね。
いえ、僕たちが意識的に行う「集中」のことではないのです。
むしろ、体、生活、健康、環境などの英語学習以外の要素の問題なんです。
今日は、あなたの英語のレベルに影響をきたす5つの要素を見てみましょう。
英語のレベルに影響をきたす5つの要素:
#1 お腹が空いている
英語を話すために、「脳」を使わなくてはならないことは明らかです。そして、「脳」が活動するために必要なのが「血糖」です。
「脳」は体の重さのわずか2%なのにも関わらず、私たちが摂取するエネルギーやカロリーの約20%を消費します。
ですから、体の状態にとても敏感な臓器です。
お腹が空いている状態では、体が必要な活動を効率的に行うために脳が必要とする「血糖」が足りないのです。
この状況では、「集中すること」がいつもより難しいので、英語の話す速度や、必要な単語を即座に思い出すことも難しくなります。
#2 水分不足
実は、食べ物より、集中力に大きく影響を及ぼすのは「水分」です。
僕たち人間の体の感覚としては、「水分不足」と「お腹が空いている」感覚は区別を付けにくく、実は水分不足であっても「お腹が空いている」のだと勘違いしてしまうことが多々あるそうです。
ですから、「空腹」より、「水分不足」の方が、ずっと無意識に起こりやすい状況だと言えます。
研究によると、わずか2%でも「水分不足」であれば、「集中力」と「記憶力」は大きな影響を受ける、と言われています。
もちろん、「水分不足」のレベルに応じて、英語力は上下します。
#3 寝不足
人によって寝る時間は違います。
でも、僕たちには毎日7〜8時間ぐらいの睡眠が必要です。
「平日は寝不足だが、週末でよく寝る」という戦略をとる人もたくさんいますが、研究によると、これは効果はないそうです。
体が疲れていたら、必然的に「脳」も疲れてしまいます。
結果、英語のレベルも影響を受けてしまいます。
#4 ストレス
僕たちは、毎日の社会生活を営む上で、様々なストレスに晒されています。
仕事、勉強、子育て・・・僕たちの生活には「やらなければならないこと」がたくさんあります。
そして、ある程度のストレスは、僕たちが人間らしく生きていくために必要なものです。
- 仕事上で課せられる締め切り
- 合格・不合格がはっきりとしている試験
- 学校や職場での人間関係
- 子供を育てる
上記のような例にまつわる一般的なストレスは、あって当然です。
しかし、ストレスの中には、特に英語力に影響を与えるものがありますので、下記の2つのタイプをご紹介します。
1:決定に関するストレス
忙しい1日の後、疲れすぎてもう夕ご飯に何を食べるかも決められない。
という経験をしたことはありませんか?
これは、「決定疲れ」という状態です。
この「決定」とは、「どの洋服を着るとか」という小さな決定から、「会社を辞める」「結婚する」「副業を始める」などの人生を左右する大きな決定まで、様々です。
しかし、決定の大きさに関わらず、「決める」という行動には、「意思力」と「集中力」が必要です。
研究によると、人間が1日で出来る「決定」の回数には限界があるそうです。
スティーブ・ジョブズがいつも黒いタートルネックとジーンズという格好だったのも、自分の限られた意思力を「今日は何を着るか」というどうでもよいことに使わないようにするためだったといいます。
「英語を話す」という活動にも、決定する事項がたくさんあります。
- どの単語が正しいか
- 文法Aと文法Bでは、どちらがこの状況に合っているか
瞬間的に判断をして、決定しなければならないことがたくさんあるので、「決定疲れ」の状態であると、ももちろん英語力に影響を及ぼします。
2:緊張に関するストレス
ほとんどの人が、これは経験があると思います。
どんなに英語が堪能な人であっても、緊張によって英語が上手に話せなくなることはあります。
母国語を話す場合であっても、人前でのプレゼンや、必ず成功させなければならない仕事上の交渉などで言葉が詰まることはあるでしょう。
この「緊張してドキドキしている状態」と、「身体の危険に晒されている状態」を、僕たちの神経系統は区別することが出来ません。
つまり、多くの人の前で英語のプレゼンを行う前の体の反応と、森の中で熊と出会って命の危険に晒されている時の体の反応は、全く同じなのです。
そして、この時、僕たちの体は「命を守ために闘う、か、一刻も早く逃げる」ための準備をします。そのため、この時活動が最も優先されるのは、「脳」ではなく体中の「筋肉」なのです。
つまり、「脳」が効率的に動いている体の状態とは言えないため、英語力にも影響を及ぼします。
#5 慣れ親しんでいる場所や状況であるかどうか
いくら英語が分かっても、「初めて」の要素がある場合は、もちろんいつもの英語力を発揮することは難しいです。
- 新しい環境
- 新しい上司や同僚
- 新しい先生との英会話のレッスン
新しい状況に身を置く、ということは、緊張を伴うことです。
ですから、「緊張」というストレスを抱えることになるのですね。
そして、これは「慣れ親しんでいない状況」でも同じです。
僕は、日本語を話しますが、医者にかかる時はやはり少し緊張します。
普段からよく行く場所ではないので、どんな日本語が必要か分からないからです。
その代わり、居酒屋だったらよく行く場所なので、店員さんや他のお客さんとすぐに仲良くなってしまうんですけどね!(笑)
さあ、いかがでしたでしょうか?
考えてみれば、当たり前のようなこともあったかもしれませんね。
僕が今回この記事を書いたのは、自分の英語のレベルにガッカリしてしまった時に、「勉強不足だからだ!やっぱり、自分はまだまだダメなんだ!」と自動的に思い込まないで欲しい、と思うからです。
僕も語学を学ぶ人間であるからこそ、この気持ちがとても良く分かるからです。
そして、これさえ分かれば、解決方法は簡単です!
レッスンや英語の会議などの前に、できれば何か食べて(健康的な軽食が良いですね!)、水分を十分とって、前夜よく寝て、できる限り自分に英語が必要だと思う場面を想定して、前もって練習してください。
そしたら、RELAX!!
YOU CAN DO IT!