これだ!という英単語が見つからない状況に陥ったことはありますか?
知っているはずの単語なのに、実際に使おうとすると記憶の中から消えてしまうことが。
僕もあります(英語ですら、たまにそういうことがあります).
猿も木から落ちる…
これは、何故なのでしょうか?
記憶力が悪いから、ですよね?
学生時代に暗記が大変だったこと、または、友人の電話番号を簡単に覚えられないことと同じです。少なくとも、多くの人はそう考えます。
でも多くの人にとって、これは真実ではありません。
問題は、その情報がどのように私たちの記憶にインプットされたかであり、これは、必要な時にどれだけ効率的にこの記憶にアクセス出来るかに大きく影響します。
なぜ私たちがこれをしないのかは簡単です。
どのようにするべきか、教えられたことがないからなのです。
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1.暗記の「やり方」を学んだことはありますか?
学校では、大抵の場合、僕たちは英単語のリストが配られ、次のクラスまでにそれを覚えるように言われますよね。
でも、先生は1つの大事な情報を忘れています。それは、「どうやって」それらを覚えるかです。
もし質問したら、先生はきっと下記のアドバイスをくれるでしょう。そして、僕たちは今でもそれが暗記の正しいやり方だと信じています。
- 1. リストを読む
- 2. リストを隠す
- 3. リストを復唱する
- 4. 確認する
- 5. 同じことを繰り返す
ここでは、このテクニックを「強制記憶」テクニックと呼ぶことにします。
これは、情報を私たちの記憶に「強制的に」入れ込もうとすることです。
しかし、あなたもお気付きのように、これにはいくつかの問題があります。
- 1)覚えるのに時間がかかる(特に、情報が9つ以上ある場合)
- 2)覚えた情報は実用的であることが少ない(覚える情報に関連性がない)
- 3)情報は、使われなければ忘れ去られる(長期的に覚えていられない)
この「強制記憶」が間違ったやり方なのであれば、どうすれば良いのでしょう?
2. 情報は「画像」である方が記憶しやすい
実際、情報を何度も復唱することは悪いことではありません。
(「強制記憶」テクニックで行われるような)復唱を行うことで、情報に慣れ親しみ、正しく使うことが出来ればそれが長期的記憶になることもあり得ます。
しかし、これは意図的ではなく、偶然起こることが多いのです。
問題は、「強制記憶」の練習の側ではなく、インプットの側にあります。
単純に、追加的な説明のない情報をただ読むだけでは、情報はあなたの脳にポツンと浮かんでいるようなものです。
残念なことに、記憶はこのようにして定着するのではないのです。
ここで例を挙げてみましょう。
dogという単語を思い浮かべてみてください。
何を思い浮かべましたか?
dogの辞書的な定義を思い浮かべましたか?
多分違うと思います。
大抵の場合(あなたが一度も犬を見た事がない、というのでなければ)、あなたが知っている犬を思い浮かべたでしょう。
あなたが飼っている犬かもしれないし、または漫画やテレビに出てくる犬かもしれません。
どちらにしろ、あなたが思い浮かべた犬の画像はとても詳細で明確です。
しかし、あなたの単語リストのある単語の画像は、そうではありません。それは、ただのぼんやりしたアイディアなのです。
これでは、あなたの記憶は画像として情報を記憶する事ができず、その延長上の情報である言葉も簡単には記憶できないのです。
では、どうすれば良いのでしょうか?
3.すでに覚えていることを利用する
また、私たちは新しい記憶を、自分たちが慣れ親しんでいる古い記憶に繋げると定着しやすくなります。
例えば、新しい言葉である「green」を思い浮かべてみましょう。
もしあなたが緑そのものを思い浮かべたとしても、もちろん良いのですが、でも恐らく緑色の何かを思い浮かべるのではないでしょうか。
木、葉っぱ、車、エイリアン。
何でも良いのです。
こう想像することによって、あなたはgreenにもっと多くの情報を付け加えているのです。
特に、もうあなたは既に木について幾らかの情報を持っていますから、この新しいgreenという情報をもともとあなたが持っている木についての情報に付け加えることができます。
もう少し難しいものに挑戦してみましょう。
baggyという単語。
読んでくれている皆さんが知らないであろうと、この単語を選びました。
ですが、もし僕が画像やヒントをあげれば、この単語の意味を理解することが出来るかもしれません。
これが、baggyなスーツです。
これが、baggyな洋服です。
どうでしょうか?
そうです。baggyは「ゆるい」という意味です(ぴったりした洋服ではなく、bagのような、ということですね)
当たりましたか?
どうして分かったのでしょうか?
もちろん、2つの画像を関連させたのですよね。あなたがもともと持っている情報を使って、新しい情報を学習したのです。
また、2つの画像を見ましたが、両方とも洋服でしたね。だから、baggyという単語をどう使うかという付加的な情報を得ることも出来たのです。
つまり、言葉をそのまま覚えることは難しいのです。
でも、言葉がどのように使われているかも理解すると、より覚えやすくなります。
このプロセスは、「エンコーディング(符号化方式)」と言います。この方法には、「強制記憶」に必要な時間もエネルギーも必要ありません。
そしてこの方法のもっとも素晴らしいポイントは、忘れにくい!ということです。
さあ、次に新しい単語を学びたいとき、少し立ち止まってみましょう。その単語がどうしたらより記憶しやすくなるか、考えてみてください。
下記のステップは、エンコーディングに役立つシンプルな方法です。この新しい単語と共によく使われるのはどんな単語か?(例文を使って調べることが出来ます)
- ・この新しい単語と共によく使われるのはどんな単語か?
(例文を使って調べることが出来ます) - ・この単語の画像を検索すると、どんな画像が出てくるか?
(英語でGoogle検索にかけてみましょう) - ・この単語の響きから、どんな物を想像するか?
(つい吹き出してしまうようなアイディアでも大丈夫です!)
楽しく学習して、より良く単語を覚えましょう!
Good luck!
Have you ever been in a situation where you can’t find the right English word?
I mean, you KNOW the word, but when it comes time to use it, it completely disappears.
Yeah, me too (usually not with English, but even then sometimes)
Why is this?
It’s because you have a bad memory, right?
It’s the same reason that remembering things in school was tough, or that you can’t remember your friends phone numbers easily.
At least, that’s what most people think.
But actually, for almost everyone, this isn’t true.
The problem is more with how we ‘put’ information into our memories, which has a big impact on how effectively we can ‘access’ the information at the right time.
The reason we don’t do this is simple; we were never taught how to.
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1.Have you ever been taught “how” to memorise informaion?
In school, we were usually taught to make a list of English words and remember them by next class – right?
But the teachers forgot one key thing – ‘how’ do we remember them.
If you asked a teacher, most would give you the same advice that we still believe;
- 1. Read the list
- 2. Cover it up
- 3. Repeat the list
- 4. Check
- 5. Do it again
From now on, we’ll call this the ‘forced memory’ technique.
It basically means that we’re trying to ‘force’ the information into our memories.
However, as you might expect, there are several problems with this:
- 1) It takes a long time (especially if there are more than 9 pieces of information)
- 2) The information rarely has practical use (it’s just individual pieces of information)
- 3) The information tends to fade quickly if not used (the benefit is short-term)
So, if ‘forced memory’ is the ‘wrong’ way, what’s the alternative?
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2.Images are better form of information to memorise
Well, actually repeating information isn’t particularly a bad thing.
Repetition (as practiced in the ‘forced memory’ technique) does help you to become more comfortable with things, and can even lead to long-term memory of vocabulary if used correctly.
But this is often by accident rather than intention.
The problem isn’t the practice side of ‘forced memory’. It’s the input side.
Simply reading information with no further context means that it floats in your mind all alone.
Unfortunately, this is not how memories are made.
Let me give you an example:
Think of the word ‘dog’.
What did you think of?
Was it a general idea of a dog?
Probably not.
In most cases (unless you’ve never seen a dog), you will imagine a dog that you know.
It could be your dog, a friend’s dog, or even a dog in a cartoon on tv.
Either way, the image of a dog for you is very detailed and clear.
However, the image of the word on your vocab list isn’t. It’s just a blurry idea.
This means that your memory can’t hold onto the image, and by extension the word, very easily.
So, how do we solve this?
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3. Every winner was once a beginner
If we take this principle of memory further, it means that we have to connect new information to old information.
Let’s imagine a new word; green.
If you try to imagine ‘green’ on it’s own, it’s okay, but much more than likely you’ll imagine a ‘green’ something.
This could be a tree, a leaf, a car, an alien. Anything you like
By imagining that, you immediately give it more information.
Especially since you already know about trees, you can now attach ‘green’ to the existing idea of a tree.
Let’s make it a little more difficult.
Here’s the word ‘baggy’.
I’ve chosen this word because I assume most readers won’t know it.
However, if I give you a few pictures and hints, you might get the idea.
Here’s a ‘baggy t-shirt’.
Here are some ‘baggy clothes’.
Any ideas?
That’s right. ‘Baggy’ means ‘loose’ (like a bag instead of fitted clothes)
Did you guess it?
If so, how did you do it?
Of course, you related the two pictures. You used information you already had to learn something new.
You also saw two items, and both were clothes. So it gave you more context about how to use ‘baggy’.
All of this is to say that words alone are hard to remember, but words applied are much easier.
This process is called ‘encoding’. It takes away so much of the time and energy used for ‘forced memory’.
And the best part is – it makes it much harder to forget.
So, next time you want to study some new vocabulary, stop for a second.
Think about how you can make this information a little more memorable.
Here are three simple action steps you can take to help you do this.
- ・What other words would commonly pair with this new word?
(you can check example sentences for these) - ・What images come up if I search this word?
(Use Google image search in English for cultural accuracy) - ・What does the sound of this word remind me of?
(you can create a crazy connection, like a person wearing a bag for a t-shirt = baggy)
Here’s to better memories and more fun learning.
Good luck!
Bylingua Conversation Clubとは!
決められたテーマに沿って、クラブ参加者と英語で会話を行う「英会話練習クラブ」です。
開催日時: 毎週第3回水曜日 20:30〜21:30
*次回の開催日時とテーマは、お申し込みページからご確認ください。
開催場所:Zoom
費用:無料
参加資格:
・60分間くらいは、英語のみで会話のやり取りが出来るくらいの英語力をお持ちの方
・バイリングアのニュースレターの無料購読をお申し込みの方(まだの方のみ)
こんな方におすすめ!
・日常生活の中で、英語で話す機会がない!足りない!
・色々な人と、英語でコミュニケーションを取ることを楽しみたい
・英語で話すことを練習する場が欲しい
・以前は留学や海外生活をしていて英語を使っていたが、今では英語を使う機会がなくなってしまった
最後に・・・
この英会話クラブは、毎月参加することが義務であったり、バイリングアでレッスンを受けていなければならない、などの縛りもありません。 「英語を話す機会が欲しい!」「英語を話す練習がしたい!」との思いで参加してくださる方々と、50分くらいの間英語のみで会話出来るくらいの英語力さえあれば、どなたでも参加できます。
例えば、ご友人や知人の方をお誘いして、一緒に参加!というのもOKです!
ぜひ、参加してみたい!という方、開催日時が気になる方は、下記の申し込みボタンをクリックしてくださいね!
たくさんの方の参加をお待ちしております!