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英語では、文章に必ず主語を入れる必要があります。
ですから、誰がその行動をしているのかを、明確に述べなくては行けません。
これは日本語と大きく違う点ですね。
例えば、下の例を見てみましょう。
日本語:「買い物行ってくるね〜!」
英語:I’m going shopping!
日本語では、その時の状況や、誰がその言葉を言っているのかで主語を推測します。
これが、日本語の「当たり前」です。
しかし、英語では、主語を明確にするのは当たり前。主語を省いて良いのは、本当に限られた場合で、状況から主語を判断する、というよりは、下記のように、挨拶やフレーズ化されている場合のみに限られます。
Good morning!
(It’s a good morning!)
Thank you!
(I thank you.)
Sounds great!
(That sounds great!)
Never mind!
(You never mind!)
つまり、 英語では主語を明確にすると言うことが 当たり前なわけです。
英語の文章には必ず主語を!
日本人が英語を話すときに、まず注意しなければいけない「当たり前」のポイントが、この「文章に必ず主語を付ける」ことです。
例えば、下のよくある日本語を見てみましょう。
日本語は、とても自然に聞こえますが、これを英語にする際は、それぞれの文章で主語がなんなのかをしっかりと明確にする必要があります。
週末、新しいレストランに行ったの!→「誰が」行ったのか?
とても美味しかったよ。→「何が」美味しかったのか?
昨日映画を見たんだけど、→「誰が」映画を見たのか?
めっちゃ良かった!→「何が」めっちゃ良かったのか?
感動した!→「誰が」感動したのか?
上記を明確にして、日本語でもう一度書いてみましょう。
週末、「私は」新しいレストランに行ったの!「食べ物」がとても美味しかったよ。
昨日「私は」映画を見たんだけど、「映画が」めっちゃ良かった!「私は」感動した!
あとは、これを素直に英語にすると、英語では自然な文章になります。
週末、「私は」新しいレストランに行ったの!「食べ物」がとても美味しかったよ。
I went to the new restaurant last weekend. The food was great!
昨日「私は」映画を見たんだけど、「映画が」めっちゃ良かった!「私は」感動した!
I watched a movie yesterday. The movie was really good and I was moved!
英語では、主語は「置き換える」
ただ、一口に「文章に必ず主語を付ける」と言っても、日本語のように「主語を推測すること」がないわけではありません。
むしろ、そういう場合も多々ありますし、英語では同じ言葉を何度も繰り返すのは嫌がられますから、単純に「主語を付ける」ことをしていて良いわけではありません。
ただ、日本語と大きく違うのは、日本語では「主語を省略する」という手法をとる代わりに、英語では言葉を置き換えるのです。
その時に大活躍するのが、itという代名詞になります。
例えば、天気や時間を述べる際は、日本語ではこんな風に言いますよね。
「今日は雨だね。」
「 今は5時です。」
これらは、主語がなんなのか明確にしにくい文章ですが、よく考えると主語が隠れていることが分かります。
「今日は、(天気が)雨だね。」
「今は(時間は)5時です。」
英語では、主語を文章に必ず入れることが必要ですので、下のようにする必要があるでしょうか?
The weather is rainy today.
The time is 5 o’clock now.
この場合、rainyや5 o’clockという言葉から、主語が「天気」や「時間」であることは明らかです。
ですから、仮の主語として、itという言葉を使うのが一般的です。
It is rainy today.
It is 5 o’clock now.
さらに、itは、前に述べたことを繰り返し言うことを避けるためにも使えます。
I went to the hospital yesterday. It’s in Shinjuku.
私は昨日病院に行きました。それは、新宿にあります。
My friend cooked Polish dinner for us. It was fantastic!
私の友人は、私たちにポーランド料理を作ってくれました。それは、素晴らしかったです。
いかがでしたか?
まずは、英語と日本語で大きく違う「主語の重要性」ついてお話ししました。
英語初心者の方や、まだ英語の学習を始めたばかりの方は、ここに気をつけて文章を作る意識を持つだけでも、より自然な文章を作れるようになるはず!
そして、この主語の使い方は、中級から上級にかけてはまた別のテクニックが求められますので、次回は中上級編についてお話しします。
お楽しみに!