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自分の気持ちを大切にする

今日は、イギリス人との結婚、そして英国への移住経験から私が感じた、欧米人と日本人の考え方の違いについてご紹介します。

自分にとって大事なことを優先する

私がまだ、Nick(イギリス人の夫)と付き合い始めたばかりの頃、考え方の違いで衝撃を受けたことが何度かありました。

付き合い始めて1年が経とうする頃、彼から「一周年記念をお祝いしよう」と提案がありました。

当時、私たちは同じ英会話学校で働いており、勤務はお昼からで規定の終業時間は21:00。

もし、生徒様との契約更新のお話や、見込みの生徒様の説明会などがあると残業となり、23:00を過ぎても帰れないこともありました。

ちょうど一周年の記念日が平日だったため、「でも、平日の仕事の後は難しいと思うな。見込みの生徒様はいつ来るか分からないし。」と安易に答えました。

まだ社会人になりたてだった私は、プライベートは仕事の二の次なのが当たり前だという意識だったので、「彼氏と食事に行くから今日は残業せずに帰ります。」、とマネージャーに言うなんて出来ない、と思っていたのです。

むしろ、仕事に一生懸命で、一緒に残業しながら色んなことを手伝ってくれ、また就業状況を良く理解している彼が平日の仕事の後に出かけよう、と言い出すことを不思議にさえ思ってしまったくらいです。

でも、その後彼は「何も、毎日それをしろとは言ってないよ。いつも一生懸命働いているんだから、1年に1日ある大切な日くらい「今日は大切な日なので、残業出来ません」と上司に言えないのか?」と詰め寄られました。

その時、私は頭を金槌で殴られるかのような衝撃を受けました。

私は、残業しないことで同僚やマネージャーに迷惑をかけたくない、という思いで働いていましたが、内心自分の仕事は終わっていても、付き合いで残っていたような時もありました。いつしか、働いているのだからそれが当たり前だ、と思い込んでいたのです。

その時から、自分の時間というのは、自分でどう使うのかを決め、作り出していくべきなんだ、と思えるようになりました。自分に恥じないようにしっかりと仕事をしていれば、たまに残業が出来ない日があったとしても、だからと言って同僚やマネージャーに迷惑をかけるわけでない、と思い直したのです。

その後、イギリスに住んだ時も、自分の気持ちを最優先にする欧米人この姿勢を垣間見る出来事がありました。

お祝い事は体で表現!

イギリスでは、結婚前のカップルが、「独身最後にハメを外そう!」という趣旨のパーティーを開きます。女性は友人や家族と女性だけで集まるHen Do、男性も自分の友人や家族など、男性陣だけで集まるStag Doを行います。

私は、ニックの同僚であるヴィクトリアのHen Doに招待され、初めてイギリス式Hen Doを体験しました。

ヴィクトリアのお母様、婚約者パトリックのお母様、ヴィクトリアの同僚、友人や親戚たち、総勢20名ほどが集まり、それぞれ着飾って競馬場に行きました。日本では、競馬は中高年のおじさま達の趣味で、わざわざお洒落をして出かける場所ではないというイメージですが、イギリスでは違います。

競馬場は、格式が高い大人の社交場で、男性も女性もお洒落をして出かけます。特に女性は、カラフルで派手な帽子を被ります。

パーティールームでコースのお料理を食べながら、賭ける馬を選びます。生まれて初めての競馬で、馬のことなんて全く分かりませんから、なんとなく名前の響きが良いものに何百円か賭けました。

その後、実際に馬達が競い合うのをワイングラス片手に見て、自分が賭けた馬が勝った、負けただの話をしたはずですが、実は、その後に起こった出来事があまりにも衝撃的で、このことは記憶から吹っ飛んでしまい、全く覚えていません。苦笑。

競馬が終わると、競馬場の真ん中のスペースに野外ステージが立ち上がり、バンドの音楽が鳴り響く中、人々がその前で踊り始めました。私たちは、次の予定があったのでみんなでバスに戻ったのですが、そこで大変なことに気が付きました。

一緒に来ていた、ヴィクトリアとパトリックのお母さんがいないのです!みんなで、どこに行ったのだろうと話し、ヴィクトリアが電話をかけてみると、競馬場の真ん中の野外ステージの前で踊っていると言うのです!

 

ィクトリアは私と同じ世代。とすると、お母様達は50代後半か60代くらいです。その2人が、若い私たちを差し置いて、音楽に合わせて野外で踊っている!この事実に私は衝撃を受けました。

日本では、例えば自分の娘や息子の結婚のために、友人や親戚が自腹を切ってこのようなイベントに参加しているとしたら、とても恐縮し、自分たちが楽しむよりも先に「来てくださった皆様は楽しい思いをしてくださっているだろうか?」と気を遣うのが当然だと思います。現に日本の結婚式では、花嫁花婿のご両親は、披露宴でお客様にお酒を注いで回るのが一般的ですよね。

でも、イギリスでは、親も友人も親戚もみな同様に、結婚を喜び祝福するのです。

特に、結婚を一番喜ぶ人は、花嫁花婿のご両親であって当然ですよね。ヴィクトリアとパトリックのお母様達は、自分たちの娘、息子が結婚することを喜び、嬉しくて踊らずにはいられないくらい上機嫌だったのでしょう。

 

年齢や状況などを気にせず、いつまでも自分の気持ちに素直になることを大切にしているイギリス人の心を垣間見た出来事でした。

異文化から学ぶことで、自分の人生観の幅が広がり、より豊かになったら素敵ですよね。

英語を学ぶことは、コミュニケーションを学ぶこと。でも同時に、異文化の価値観に触れることでもあるのですよね。

英語学習を通じて、あなたの人生がより幸せで豊かなものになりますように。

バイリングア・英会話クラブについて

 今月より、Bylingua Conversation Club(バイリングア・英会話クラブ)を発足しました!

Bylingua Conversation Clubとは!
決められたテーマに沿って、クラブ参加者と英語で会話を行う「英会話練習クラブ」です。

開催日時: 毎月第3水曜日 20:00〜21:00
*第1回目の開催は1月19日(水)です!

第1回目のテーマ:今年の目標&予定  

開催場所:Zoom

費用:無料

参加資格:

・60分間くらいは、英語のみで会話のやり取りが出来るくらいの英語力をお持ちの方
・バイリングアのニュースレターの無料購読をお申し込みの方(まだの方のみ)

こんな方におすすめ!
・日常生活の中で、英語で話す機会がない!足りない!
・色々な人と、英語でコミュニケーションを取ることを楽しみたい
・英語で話すことを練習する場が欲しい
・以前は留学や海外生活をしていて英語を使っていたが、今では英語を使う機会がなくなってしまった

最後に・・・
この英会話クラブは、毎月参加することが義務であったり、バイリングアでレッスンを受けていなければならない、などの縛りもありません。 「英語を話す機会が欲しい!」「英語を話す練習がしたい!」との思いで参加してくださる方々と、60分くらいの間英語のみで会話出来るくらいの英語力さえあれば、どなたでも参加できます。

例えば、ご友人や知人の方をお誘いして、一緒に参加!というのもOKです!

ぜひ、参加してみたい!という方は下記のページの申し込みボタンからお申し込みください!!
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たくさんの方の参加をお待ちしております!

10月 18, 2022