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十分に「間違えて」いますか?

「間違い」とは、結構興味深いものです。
学校教育が始まってから、私たちは常に「正解」を導き出すように教えられてきましたよね。


例えば、掛け算の2×2の答えは5であれば「間違い」、4であれば「正解」。
そうですよね?

でも、この考え方が常に正しいとは限らないのです。

例えば、芸術や音楽などでは、これは明らかですね。

芸術や音楽は「正解」「間違い」で判断されることのないクリエイティブな活動です。絵画や音楽を判断する基準は、「正解かどうか」ではありません。

しかし、例えば音楽で音や音階を間違えた場合は、それはもちろん、多くの人が「間違い」だと考えますよね。

そして、これこそが、言語と全く同様の部分なのです。

英語を話すとき、正しい文法を使うのは重要です。

でも、問題はそれからです。

特に問題なのは、「何を練習と考えるか」です。

誰も、「どのようにピアノを弾くか」についての本を読んだけで、モーツアルトが弾けるようになるとは思わないでしょう。

むしろ何度も何度も間違えるからこそ、正しい弾き方が分かるのです。

これは、言語学習でも全く同じです。

間違えることを「悪い」ことだと考えるのではなく、「練習」だと捉えてみてください。

なぜなら、「間違い」こそ、私たちの先生なのですから。

間違いをするたびに「だから私はまだダメなんだ」と思うのはやめて、もっと先へ進むためのフィードバックと捉えれば良いのです。

さあ、ここまで出来たら、ここからが少し複雑になってきます。

例えば、音楽を奏でるとき、必ず「正解」の弾き方が必ずありますよね。

弾くべき音を間違えたり、早過ぎたり遅すぎたりすれば、それは客観的に「間違えた」と言えるかもしれません。

しかし、英語を話す、ということは、他人が書いた曲を弾く、というよりむしろ自分で自由に曲を書く行為に近い、と言えます。

「英語を話す」ことは、自分の考えをまとめ、使う語彙を選び、自分を表現する行為だからです。

誰が「間違い」だと言えるでしょうか?

もちろん、言葉を並べる順番や文法を間違いをすれば、「間違いだらけの」英語だと考ることも出来ます。でも、ここでこそ、「自分がなぜ英語が話せるようになりたいのか」を忘れないで欲しいです。

英語でスピーチをしたり、詩や文学を書いたり、有名な俳優になりたい、という人もいるでしょう。でも恐らく、ほとんどの人の英語が話せるようになりたい理由は、他人と会話出来るようになるためですよね。

もしそうであれば、あなたの英語が「正しい」か「間違い」かは、文法や単語などからは判断出来ません。

そのための「正解」はだた1つ、あなたの英語が相手に伝わったかどうかです。

だって、英語は(そして、どんな言語も)、コミュニケーションの道具に過ぎないのですから。

もちろん、最初からネイティブみたいにペラペラに話せることが理想かもしれません。でもこのような理想があるからこそ、「間違えるかもしれない」という恐怖心で英語をもっと話せなくなるのです。

そして「間違いを恐れ、英語を話さないでいる」結果はいつも同じ。

「いつまでも英語を話せるようにならない」です。

だから、僕のオススメは下記の2つです:

1) 「間違えること」を気にしないこと

でも、頭では分かっていても、実行するのはなかなか難しいですよね。

なので、2つ目はこれです。

2)「間違い」から学ぶこと。

そして、自分の英語は、相手に通じたら「出来た!」と思うこと。

忘れないでください。

「間違い」はあなたにとって最高の(そして、決して忘れられない)先生なのですから!

今日も、英語の勉強頑張りましょう!

4月 16, 2022