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違いを楽しもう!

写真:Photo by Possessed Photography on Unsplash

英語の教師として生徒様と一番よく話すお題は、「日本語と英語の違い」についてです。
「英語学習」というのは「日本語を英語に翻訳する活動」だという印象を持って、英語学習を始める人、また今でもそう思って学習している人もいるかもしれませんね。

 

だからこそ、「意味が分からない単語さえなくなれば・・・私の英語は完璧になるのに!」と切実に思う人もいるかもしれません。

単語を「知っている」だけでは、英語が「使える」ようにはならない!

しかし、長年英語を勉強しているあなたと、日本語を勉強している僕は、もう知っているはず。ただ単語を一つずつ訳していっても、通じない・ニュアンスまで上手に伝わらない文章がたくさん出てきてしまいます。

 

これには、下の2つの理由があると、僕は考えています。

 

  • ・文章が長く複雑になると、限界が生じる
  • ・その国の文化や習慣によって、言い方が異なる

単語の意味は分かっても、文章にすると・・・?

例えば、簡単な言葉であれば、翻訳でもある程度問題なく英語にすることが出来ます。

 

  • 美味しい  → delicious
  • 暑い → hot

 

でも、簡単な文章でも、「英語ではどう言うか」を知らないと、自然な言い方が身に付きません。美味しい = delicious と分かっても、「美味しいです!」と伝えたい時、英語では色々な表現な仕方があります。

  • It’s delicious!
  • It’s really good.
  • I really like this!
  • Mmmm…

などなど。

 

とても簡単な「美味しい!」という表現ですらこんなにあるわけですから、「英語ではこう言う!」を学ぶ意識を広げて、バリエーションに目を向けると、あなたが使える英語の幅がもっと広がります。

文化的な違いにより、そもそも英訳がない!

文化的に日本語では当たり前に使う表現だけど、英語にはそれに当たる訳がない、という場合もありますね。例えば、「よろしくお願いします」は英語にはないので、同じような状況で「英語ではどう言うか」を知っていおく必要がありますね。

ここでは、日本語では「よろしくお願いします」がピッタリとハマる別の状況を取り上げ、それぞれの状況で英語ではどう言うのが自然かを見てみましょう。

 

例1:
ある会社のAさんと、別の会社のBさんが一緒に同じプロジェクトで3ヶ月間働くことになった場合。

A:  It’s nice to meet you.  (初めまして)
B: 
You too.  I’m looking forward to working with you.(よろしくお願いします)

 

例2:

Aさんは、友人Mikeさんの友人Ericaさんのディナーパーティーに招待されました。

 

A:   Hi there, I’m Nick.  I’m a friend of Mike’s.
B:Hi Nick, it’s nice to meet you.  I’m Erika. (初めまして)
A:  Hi Erika.  Thanks for having me. (よろしくお願いします)

違いを楽しむ!

「わぁ!単語の意味だけじゃなくて、状況別に英語表現を学ばなければいけないなんて、やっぱり英語は難しい!習得には時間がかかりそう!」と考える方もいらっしゃるかもしれません。

語と日本語の違いを楽しむ!勢いでいきましょう!

 

例えば、日本語で「赤ちゃんを生む」という言葉は英語で「to give birth (to a child)」です。

この二つは、似ているようで違いますね。

日本語では「赤ちゃんを、生み出す」と言うのですが、英語では「赤ちゃんに対して、誕生(という贈り物)をあげる」と言うんです。

 

この違い、面白いですよね。「へえ、英語ではそういう風に言うんだ!」というワクワクするエネルギーで学んだら、すぐにこの言語の違いを覚えられるようになるでしょう!

 

イタリア語ではまた別の言い方があります。

「dare alla luce」(光に贈り物をする)

この表現は素敵で、とても印象的でした。

 

ただ、そもそもこの「英語と日本語の違い」をどうやって知れば良いでしょうか?

フィードバックループで、「知っている」から「使える」へ!

今日から始められる、「英語ではこう言う!」を身につけるためのプロセスをここでお教えします!初心者でも上級者でも使えるプロセスですよ!

 

Step1 インプットの量を増やす!

まずは、「英語でどう言うのか」に出会う場面を増やすことが必要です。そのためには、英語のインプットを増やしましょう!

映画、YT、読書などの活動によって、色んな英語の表現、よく一緒に使う言葉のペア、使い方などのインプットがたくさん出来ます!

まだ自然な英語を聞き取りにくければ、英語の字幕をつけるのも良いでしょう。

 

 

Step2 自分でアウトプットしてみる

自然な英語のインプットが出来たら、自分でアウトプットしてみて練習することが必要です。

これは、レッスン中に講師と話してみたり、日記に書いてみたりすることで出来ます。インプットして学んだ新しい言い方や表現などを、とにかく「話す・書く」という活動を通じてアウトプットする練習をしてみましょう。

 

この2つを行うと、あなたはどんどん自然な英語を話せるようになります!

 

 

Step3たくさん間違える!

アウトプットをしよう!と言われても、そう簡単には出来ませんよね。

それは、「自分のこの英語は、間違っているかもしれない・・・。通じなかったらどうしよう」という気持ちが、アウトプットしようとする気持ちにブレーキをかけてしまうからです。

 

ただ、間違いをすることは進歩するためにとっても大切です。間違ったからこそ、どうすれば良かったのかが分かるからですね。

 

 

Step4 間違いからフィードバックを得る

たくさん間違えて、その間違いからフィードバックをもらい、それにより正しいアウトプットに変えていく、これがフィードバックループです。

間違えたらそこで終わり!ではなく、どこが間違っていたのかを先生と確認したり、インターネットの情報やお持ちのテキストなどと確認してみたりすることで、しっかり「どうしたら正しかったのか」を確認する習慣を付けましょう!

いかがでしたか?

何より、英語と日本語の違いを楽しむ意識で学習していったら、楽しく取り組めると思います!そして、その楽しさこそ、上達につながりますよ!

 

 

12月 18, 2021