今回の記事は、アンジェラ・ダックワーズ著のGrit『やり抜く力』から受けたインスピレーションをもとに書いています。
英語学習において、このGrit『やり抜く力』が大切であることは、想像に硬くないと思います。英語だけでなく、何かスキルを身に付けたいと思ったとき、何かを成し遂げたいと思ったとき、『やり抜く力』が大事なことは理解出来ますよね!
日本にも『継続は力なり』ということわざがあります。
私も大好きなことわざですが、実は、やみくもに継続をしていても、思うような結果は出ません。「継続の質」が大事なのですよね。
Grit『やり抜く力』の中にも、hardworking(勤勉)であることは大事だが、autopilot(自動操縦的)になってはいけない、という一節があります。
*autopilotとは、一連の操作を事前に設定しておき、自動的に実行させることを指します。この場合は、何も考えずに闇雲にある行為を自動的に行うことを指します。
一生懸命に英語を学習することも大事だけれど、『賢く』学習することも大事なことです。
では、英語を『賢く』学習する、とはどういうことでしょうか?
英語学習における「運動」の要素
英語を話せるようになりたい、英語を上達させたい、と言いながら、英語でニュースを聞いたり、単語を覚えたり、文法を学習している人。
もちろん、それも大事なことですが、何か大事なことを忘れています。
英語は、もちろん知識も大事ですが、それを実際に使う時の口の動きも学習にとって大切な要素です。
英語を話すとき、私たちは普段日本語を話す時には出さない音を出すわけですので、口や舌をいつもとは違う形で動かす必要があります。
これはつまり、日常生活では使わない筋肉を動かす、ということです。
これは、楽器を弾けるようになることや、スポーツをすることに似ていると思います。
例えば、ピアノの弾き方を頭で理解したからといって、すぐに弾けるようになりますか?
ピアノを弾けるようになるには、自分の指を普段使わないようなやり方で動かす必要があるので、実際に指先をピアノの上に乗せて、何度も同じフレーズを練習する必要がありますよね。
スポーツも同じです。
バスケットボールでシュートを確実に決められるようになるには、正しいフォームで何度もシュートの練習をする必要があるわけです。
つまり、英語でもこれは同じです。
文法や単語を頭で理解することは出来ても、実際にそれが自分の口を通じて言葉として出てくるようになるには、英語を「話す」練習をする必要があります。
それこそ、ピアノの練習やバスケットボールのシュート練習と同じなのです。
では、英語ではどのようにトレーニングをすることが出来るのでしょうか?
私は現在夫であるネイティブスピーカーと一緒に住んでいるので、幸いなことに毎日英語を話します。また、英語を教える仕事をしていますので、英語で話す機会は普通に日本で暮らしている人よりははるかに多いと思います。
しかし、そうなる前に私がとても良くやっていた英語を話すトレーニングは、以下の2つです。
1. 英語の音源を音読する
私の場合は、初めて英語を教わった中学校の先生が音読を推奨していたこともあり、英語の教科書を音読しました。NHKの英語番組も聴いていましたが、テープに録音して何度も音読しました。
今では、書店に行けば「音読トレーニング」という名目でたくさんの本が出ていますよね。
でも、音読は教科書のダイアログを使わなくても出来ます!
私が音読と共にやっていたのは、洋楽を、歌詞カードを見ながら歌うことです。
これも、書いてある英語を音にするわけですので、音読なのですよね。歌は音のつながりも意識しないとリズムに乗り遅れてしまいます。今思えば大いに勉強になりました。
また、歌うことが好きな人、洋楽が好きな人は、学習している意識なくトレーニングができますので、特にオススメです!
しかし、音読トレーニングには気を付けなければならないことがあります。
それは、トレーニングが、autopilotになってはいけない、ということです。
autopilotとは、先ほど説明したように、頭を全く使わずに自動的にある行為を実行することです。
もしかしたら、あなたも歌詞を見ながら洋楽を歌ってみたことがあるかもしれません。その時、簡単に歌える部分と、つっかえてしまう部分はありませんでしたか?
音読でも同じです。
どんな内容を音読していても、簡単に音源についていける部分と、口がついていかない部分があると思います。
このつっかえてしまう部分、上手に言えない部分が、あなたの上達の壁だということ。ここを乗り越えることで、あなたの英語を話す筋肉が強化されるわけです。
しかし、autopilotにトレーニングを続けている人は、最初から最後まで音源を流して、音読して終わりです。それで、トレーニングをした気持ちになっているのです。
賢く学習する人は、自分の上達の壁に敏感で、そこを何度も個別にトレーニングします。自分が間違えた場所だけを、何度も個別に練習するのです。そして、スムーズに読めるようになったら、また最初から最後までを通して読みます。
音読は、音源に乗せて声を出すだけのトレーニングですので、実はautopilotに陥りやすいトレーニングでもあります。
是非、自分の「上達の壁」に敏感になり、賢くトレーニングをしてみましょう。
2. 英語で独り言をいう
これは、実は私は未だによくやります。苦笑。
長く話を続けたいときに、文法が上手に使えなかったり、ドンピシャな表現が出てこなかったり。または、ちょっと自分の英語が鈍ったな、と感じる時などは、この独り言トレーニングの出番です。
私はよく、ドライヤーで髪を乾かしながら英語で独り言を言います。
(ドライヤーで髪を乾かす時に出来る学習って限られているので、結構おススメです!)
やり方はいたって簡単!
自分がインタビューされていることを想像して、それに質問に対する回答をひたすら喋るのです。自分の今日の1日を誰かに説明する気で話すのも良いかもしれません。
これは、音読とは違ってとても頭を使いますから、1日5分やるだけでもとても効果的です。
毎日継続的に録音すれば、数ヶ月後にはきっと上達を実感できるでしょう。自分の英語を聞く事によって、「ここはこう言えばよかった」「ここではこの単語を使えたな」と振り返ることもできますね。
家族がいると、独り言を言うのが恥ずかしいと思うかもしれません。ですが、気になるのは最初だけです!
毎日やっていれば、家族は「あ、また英語の勉強してる!」と思うだけ。
頑張るあなたをそっと応援してくれるでしょう。
さあ、2つの英語トレーニング方法をご紹介しました。
あなたはどんな風に英語を話すトレーニングをしていますか?もしすでに実行していることがあれば、下記のコメント欄から是非シェアしてくださいね!
また、英語を話すトレーニングとして最も理想的なのは、実際に英語で会話をすること!バイリングアでは、今年から毎月Zoomにて「英会話クラブ」を開催しています。
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Bylingua Conversation Clubとは!
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開催日時: 毎週第3回水曜日 20:30〜21:30
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・バイリングアのニュースレターの無料購読をお申し込みの方(まだの方のみ)
こんな方におすすめ!
・日常生活の中で、英語で話す機会がない!足りない!
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・以前は留学や海外生活をしていて英語を使っていたが、今では英語を使う機会がなくなってしまった
最後に・・・
この英会話クラブは、毎月参加することが義務であったり、バイリングアでレッスンを受けていなければならない、などの縛りもありません。 「英語を話す機会が欲しい!」「英語を話す練習がしたい!」との思いで参加してくださる方々と、50分くらいの間英語のみで会話出来るくらいの英語力さえあれば、どなたでも参加できます。
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