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「合格」でも「不合格」でも、実りのある学習

私は近所のインターナショナルスクールで、小学生にも英語を教えています。
10月から1月末までは英検対策をしており、約30人の小学生の学習をサポートしてきました。

そして、やっと先週末本番を終えたばかりです。

子供達の当日の取り組み姿勢を見ている限り、恐らく素晴らしい結果が全員にもたらさせる期待大です!

実は、今年度は私にとっても大きなチャレンジでした。

受験者数が過去最多となり、また、スクールの小学生クラス全ての担任を任されたので、例年よりも多くの子供達を合格に向けて指導することになったのです。

3ヶ月間、生徒一人一人の努力、そしてご家族のサポートがあったおかげで、子供たちも私も、結果に対して大きな手応えを感じています。

 

ですが、

私自身が「指導にあたる心がまえ」を変えたことも、少しはこの「手応え」に影響しているかもしれない、

と全てが終わった今振り返っています。

 

英検ではないにしろ、合格・不合格がある試験や面接などと向き合って生活しなければいけない社会人の皆様へのヒントとなれば、と思い、今日は私の体験について書いてみたいと思います。

1. 試験対策の目的は、「合格」ではない

ある技能の資格試験でも、採用面接でも、「試験を受ける!」と決意したら、誰もが合格することを目的に学習を始めると思います。

私も今まではそう考えていました。
「よし、どんなことがあっても30人全員合格させるぞ!」と意気込んでいたのです。

しかし、生徒も私も全力を尽くし、その結果が「不合格」であった場合、

その結果は本当に「悪い」ことなのか?

と疑問に思いました。

そして、

「不合格」という結果から、生徒は何を学び得るだろうか、

と考えたのです。

  • ・一生懸命頑張ったけれど、その頑張りでは足りなかった
  • ・今の自分の力は、まだ「合格」に達する実力ではないんだ
  • ・もっと良い学習の仕方があったのかもしれない
  • ・あそこでちょっと勉強をサボったのが良くなかったのかもしれない
  • ・どうしたら次は合格できるんだろう?

じっくり考えてみると、

「不合格」という結果は私たちにとても多くのことを教えてくれる「学びの機会」になり得る

ことに気がついたのです。

だって、どんな人のどんな努力も報われるほど、人生は甘くないのです。努力や実力が足りなければ、バッサリと切り捨てられる世界は山ほどあります。

 

大切なのは、「不合格」という結果から何を学び、その学びをどう次に生かすか、ではないでしょうか。

 

それに気がついた時、私の考えは変わりました。

そうか、もちろん「合格」も喜ばしい結果。
でも、「不合格」も私たちに様々な深い学びをもたらしてくれる、実りある結果なんだ!

と考えを改めたのです。

2. 目の前の学習に集中出来る環境を整える

試験対策の目的に対する考えがガラッと変わった私の目的はただ1つに絞られました。

それは、本番までの指導に「絶対に後悔しないこと」。

  • ・あの子には、まだこうしてあげられたかな。
  • ・あれも教えておくべきだったな。

と、後で後悔しないように、毎回のレッスンに向き合うことでした。

小学生には、学習をする環境が学習の質に大きく影響します。

  • ・気が散るようなものが部屋や机に散らばっていないか
  • ・学習に必要なものがちゃんと揃っているか

などは、当たり前の話。

それ以外にも、レッスンの直前に親とケンカをしてしまった、など些細な日常のことが学習効率に大きく影響します。

ですが、これは大人の私たちも同じではないでしょうか。

会社で嫌な思いをした後や、忙しさで睡眠不足が続いているような日は、質の高い学習が出来るとは思えませんよね。

むしろ、勉強しよう、という気持ちすら湧いてこないかもしれません。

小学生が学習環境を整えるには、周りの大人のサポートが不可欠です。

ただ大人の私たちは、自分の学習環境を整える努力を、自分ですることが出来ます。

例えば、

  • ・お気に入りのカフェで学習をする
  • ・集中出来る音楽を聴きながら学習する
  • ・学習の前に部屋を片付けておく
  • ・寝不足の日は、さっさと寝て次の日の朝を学習時間に充てる

などなど。

「合格する!」と未来の結果に焦点を当てるよりも、
「試験が終わったあと、後悔しない学習をする」ことに集中すると、毎日の学習に対する意気込みが変わってくると思います。

3. 自分のセルフトークに注意!

セルフトークとは、自分で自分に語りかける言葉のことを言います。

このセルフトークが自分を励ましてくれるものか、そうでないか、で学習の効率が変わり、その結果、試験の結果が変わります。

小学生は、このセルフトークを素直に、率直に声に出してくれるので、指導がしやすいのですが、大人の私たちは自分の成長に全く役に立たないセルフトークをしていても、それに気付いてさえいないことがあるので、注意が必要です!

今回小学生たちが口にしていたセルフトークは

  • 「難しい!」
  • 「やばい!」
  • 「絶対無理!」
  • 「全然分からない!」
  • 「多分、ぼく(わたし)は、この模擬テストでは合格点取ないと思う」
  • 「(長文問題を解きながら)答えなんてどこにも書いてないよ〜。」

などでした。

上記の言葉を、問題を見た瞬間に、まだじっくり解き始める前に口々に言っていました。

例を見てみると分かると思いますが、これらの言葉を絶えず自分に語りかけていたら、解ける問題も解けません。
簡単な問題も、難しい問題に思えてしまいそうですよね。

私は子供たちに、

みんなは今、一生懸命勉強して実力を上げようとしているのに、そういう言葉を発するたびに自分で自分の実力を下げてるんだよ。

ということを教えました。

(実際は、もうちょっと噛み砕いて、子供に伝わるように伝えたのですが。)

例えば、「難しい!」という一言とっても、「“何が”難しいのか」、「“どうして”難しいのか」を、子供たちに尋ねてみると、こんな答えが返ってきました。

  • ・分からない単語がたくさんあるから
  • ・初めて解く問題だから
  • ・解き慣れていない問題だから
  • ・解き方を知らないから

こんな風に噛み砕くと、やるべきことが明確になります。

・分からない単語がたくさんある 
 →単語を覚えよう!

  • ・初めて解く問題
  • ・解き慣れていない問題
     →何度も解いて、練習してみよう!

・解き方を知らない 
 →解き方を学習しよう!

そして、

「難しい」のではなく、「解き方を知らないだけ!」

とセルフトークを切り替えられたら、気持ちも軽く学習出来ますよね!

実際、私の生徒の中にも一人、長文問題を見て
「えー、むずかし・・・」
と言いかけて
「いや、初めて解く問題なだけだ。」
と自分で切り替えられるようになった子もいました。

私は黙ってそれを聞きながら、心の中で大きなガッツポーズをしましたよ!

学習に向き合う時の自分のセルフトーク、ぜひ注意して耳を傾けてみてください。

そして、もし自分を励ましてくれないものがあったら要注意!

どうしてそう思うのか、何がそう思わせているのか、細かく噛み砕いてみると、次にとるべき行動が見えてくるかもしれませんよ!

バイリングア・英会話クラブについて

 今月より、Bylingua Conversation Club(バイリングア・英会話クラブ)を発足します!

Bylingua Conversation Clubとは!
決められたテーマに沿って、クラブ参加者と英語で会話を行う「英会話練習クラブ」です。

開催日時: 毎週第3回水曜日 20:30〜21:30
*次回の開催日時とテーマは、お申し込みページからご確認ください。

開催場所:Zoom

費用:無料

参加資格:

・60分間くらいは、英語のみで会話のやり取りが出来るくらいの英語力をお持ちの方
・バイリングアのニュースレターの無料購読をお申し込みの方(まだの方のみ)

 

こんな方におすすめ!
・日常生活の中で、英語で話す機会がない!足りない!
・色々な人と、英語でコミュニケーションを取ることを楽しみたい
・英語で話すことを練習する場が欲しい
・以前は留学や海外生活をしていて英語を使っていたが、今では英語を使う機会がなくなってしまった

 

最後に・・・
この英会話クラブは、毎月参加することが義務であったり、バイリングアでレッスンを受けていなければならない、などの縛りもありません。 「英語を話す機会が欲しい!」「英語を話す練習がしたい!」との思いで参加してくださる方々と、50分くらいの間英語のみで会話出来るくらいの英語力さえあれば、どなたでも参加できます。

例えば、ご友人や知人の方をお誘いして、一緒に参加!というのもOKです!

ぜひ、参加してみたい!という方、開催日時が気になる方は、下記の申し込みボタンをクリックしてくださいね!

たくさんの方の参加をお待ちしております!

10月 29, 2022