007シリーズを見たことがありますか?
そう、あの
The name is Bond. James Bond.
という、セリフで有名なスパイ映画です。
*ちなみに、日本語では007のことを「ゼロゼロセブン」と言いますよね。でも英語では、double O senven(ダブルオーセブン)と言いますよ。今度映画を見る時は、字幕だけを追わずにセリフにも少ーし耳を傾けてみてくださいね!
さて、この通称007というスパイ、ジェームズ・ボンドは、いつも任務が始まる前にQという研究者と「会議」をします。
そこで、Qはいつも新しいgadget(機械装置)をボンドに紹介し、任務のお供に渡します。
そして、任務の中で、ボンドはQのgadgetが役に立つ場面に必ず遭遇します。
さて、それはどうしてでしょうか?
運?
占い?
フィクション映画だから?(当たり前。笑)
まあ、作り話だということは忘れて、ここでQが備えているスキルにクローズアップしてみましょう。
もちろん、普通の人が思いつかないような機械装置を発明をすることが出来ること、これがQのスキルです。
でも、その発明家という彼の華々しいスキルの影に隠れたもう1つの才能があります。
それは・・・
予測する力。
Qは、ボンドの任務を詳しく理解した上で、
一番使えそうな、役に立ちそうなgadgetを選択して
任務のお供としてボンドに持たせているのです。
そして、この「予測する力」は、僕たちの英語学習に応用することが出来ます。
あなたが英語を使ってやらなければならないこと、または、英語でやりたいことを「任務」と考えましょう。
この「任務」に対して、スパイのように準備をするのです。
例で見ましょう。
たくさんの生徒様からよく聞くのは
「英語でビジネス会議に参加する」
という「任務」です。
これは、確かにめちゃくちゃハードルが高そうな任務ですよね?
これを達成するためには、「時間をかけて英語を習得しなければいけない」と考えている人がたくさんいます。
しかし、ここで、007とQの戦略的なアプローチを利用すれば、任務成功までの近道が見えるかもしれません。
プロセスは、下記の通り、至ってシンプルです。
1:任務を分析する
2:道具を集める
3:練習する
この3ステップを使って、「英語でビジネス会議に参加する」任務をどうやって成功に導けば良いでしょうか?
一緒に考えてみましょう!
ステップ1:任務を分析する
まず、会議の内容・やり方・よく使う言葉を突き止めておきましょう。
・英語ではどうやって会議を始め、終えるのか?
・自分のビジネスとこの会議において、一番大事な言葉はなんだろうか?
・どういう質問をしなければならない、または、される可能性が高いだろうか?
・どうやって話題を変えたり、賛成・反対意見を表明すれば良いのだろうか?
このような質問に答えながら、任務完了のために自分がやらなければならないことを予測しておきましょう。
ステップ2:道具を集める
今は、様々な英語学習教材があります。
「どれが一番良いのか?」ではなく、「自分の任務に一番役に立つものはなにか?」と考えましょう。
007は、全てのgadgetではなく、「この任務の成功のために役に立つgadgetのみに集中して」使い方を覚えていますよね。
それと同じことです。
「会議」の例で言えば、ダイアログのある教科書やウェブサイト、YouTubeの会議関連のコンテンツ、映画の会議場面などは役に立つ可能性が大いにありますね!
ステップ3:練習する
もちろん、練習はとても重要です!
スパイであれば、任務の失敗は国家の危機を意味します。
当然、スパイ本人は命を落とす可能性も大いにあります。
もちろん、英語での会議に失敗したところで、命を落とすようなことはありません。でも、任務成功のためには、やはり、練習(トレーニング)が必要です。
先生のように、練習できる相手がいるなら、もちろんですが、そうでない場合は独り言でも良いのです。
とにかく、頭で理解しているだけでなく、「体で覚える」ことが重要です。
自分が会議の中で話したいことや、投げかけたい質問がある場合は、会議の前に書いたり、独り言で練習したりしてみましょう。
特に、練習することをお勧めするのは、「会議の最初に話すこと」です。
一番最初に話す部分は、最も緊張するところですよね。
ですが、出だしが好調だと、自信がつきます。
自信がついた状態で会議に参加することで、その後の調子も良いまま保てる可能性が高くなります。
今回は「英語で会議に参加する」という任務の例を詳しく紹介しましたが、このプロセスは他の状況にも応用できます。
ホテルのチェック・イン、レストランでの注文、プレゼンをする、など、どんな場面にも、この007プロセスを当てはめてみましょう。
そして、たくさんのあなたの英語の「任務」をぜひ、成功に導いていってください!